今回の研修は「撮影技術」です。11月に入り日没が早くなった事もあり、暗所での撮影が多くなってまいりました。暗所では順光や逆光、また、その場のシュチュエーションによっても映る画像(弊社は大半を写真(静止画)では無く動画(映像)で撮影しております)が変わってきます。

例えば・・・夜間にコンビニやレストラン等から対象者が出て来る際に、対象者は背中の方から光を受けて出る為に肝心の「顔」が真っ暗になり、影だけになったりする事もあります。映像の色合いを調整すれば顔の造作等はわかる様に出来るのですが、やり過ぎは証拠能力を落としてしまう可能性もあるのです(明らかに修正した画像や映像は相手方からその証拠能力について指摘される可能性もあります)だからと言って真っ暗のままでは「否認」される結果にも繋がりかねません。

勿論、逆光に対して正面から赤外線等で光を当てる事も技術的には可能ですが、現場に於いて、そのような処置を都度講じる事は不可能に近い事が多いのです。

そこで弊社ではシュチュエーション毎に例を挙げながら「コンビニでは、レジで支払いの際を狙う」等々、様々な場面に応じてどこを押さえるかを研修・・・と、言うよりはディスカッションを行いました。勿論、レストランでの会食や、コンビニでの買い物は直接的な証拠にはなり得ません。しかし、「証拠」前後の動きについて確実に捉えていく事で肝心の証拠をより引き立たせる結果にも繋がるのだと弊社は考えています。

ひとつひとつは小さな事かも知れませんが、そこをより突き詰める事で大きな成果を上げれる様、弊社は社員研修も大切な「仕事」なのです。